3分で読めるショートショート自作小説|勇気が出る『超能力はこちら』第二十九作品目

3分で読める自作ショートショートです。通勤時間などすき間にサクッと読めちゃう、サスペンス系な超短編ストーリー。

今回のテーマは、「“超能力”を開花させた大学生は自分の能力を使って勇気を出して事件を止めようとしますが……」お話です。アッと驚く結果にあなたは出くわす一作です。。

『超能力はこちら』

今は超能力センターに来ている。

超能力の数値を測りに来たのだ。

測りに来た理由はただ一つ、最近予知能力が開花して、どれだけの正確性があるかを知るためだった。

「いらっしゃいませ、本日はいかがなさいますか?」

受付の人が聞いてくれたので

「最近予知が出来るようになったから力具合を測りたいですが、どこの部屋に行けばいいですか?」

「それでしたら、このまま少々お待ち頂いて宜しいでしょうか?」

「あ、はい」

五分ぐらい、受付前のソファでゆっくり待っていたら薄黄緑色した長い髪の白衣を着た女の人が来た。

「おまたせ、二階の部屋で数値を図ろうか。少年の歳でポッと能力が出るのは珍しくないが一応調べとくのは賢明な判断だ」

「いや、少年って俺大学生ですけど」

「私からしたら大学生なんかちびっ子だ」

「え、何歳?」

「女に歳を聞くな」

(あ、しまった……)

「ほら、行くぞ」

「はい……。」

二階に行くと狭い個室に通された。

「では、座ってくれ。今から脳波を測る」

言われるがまま、パイプ椅子に座った。それから頭に装置を被った。

「今から目の前の部屋から絵を三枚見せる。先に一枚絵を見せるので、見せた絵の続きに残りの絵の内どちらを見せるか予知して欲しい」

「こういう問題を二十回繰り返すから宜しく」

「分かった。制限時間ってある?」

「基本は無いが早ければ早いほど良い。当然時間はちゃんと記録する」

「分かった。準備オッケーだよ」

そこから検査することになった。

検査の時間は十分で終わった。

検査の結果は99%の確率で正解した。しかも、スピードが速く瞬殺で解答してたらしい。

「これは凄い結果が出た。君の予知能力は本物だ」

年齢は不詳だが、信頼のおける研究者に診て貰ったようだから納得できた。

「生活で気を付けることはある?」

急に心配になってきたので、一応疑問を口にした。

「そうだな、ベラベラ見えたことを喋らないこととこの力で状況を変えようとしないことだな」

「え、そうなの?良いようになるなら危険を回避したいじゃん」

「世の中そう単純に出来てないからね。意図的に変えないのは大事なことだ」

診断書を貰ってから家に帰ることにした。

これからどう過ごそう

(正直、この力ってどう役に立つんだろう。めっちゃ先の未来が分かるはずもないしな)

俺はこの力の使い道が訳分からず困っていた。

家のベッドで寝ようとしたとき、スマホが鳴るような気がした。

【プルルーン】

一分後本当にスマホが鳴った。

「はい、もしもし」

「母さんよ、最近どう過ごしてるの?大学ちゃんと行ってる?」

「母さんか、大学はちゃんと行ってるよ。じゃあね」

電話を切ろうとした瞬間、頭がキーンとした。

「母さん、今大丈夫?火とかつけっぱじゃないよな」

「え、あんた何言ってるのよ」

「台所見に行った方が良い」

「分かったわ」

「あ、煙が経ってたわ」

受話器の向こうで母が大声を出していた。

「大丈夫かー」

「大丈夫よー、それよりなんでわかったの?」

母が聞いてきたが、本当のことを話すか迷った。

「まーな、何となくだ」

俺は濁したが内心胸が苦しかった。

「何となくじゃ分からないよ」

俺は仕方なく言うことにした。

「なんか、予知能力が付いた。それだけじゃあね」

「予知能力ってあの予知能力?」

母は言葉詰まったみたいで暫く黙っていた。

「切るよじゃあね」

切ろうとした瞬間

「ホント?あんた気を付けてね利用されないように」

「分かってるよ」

母にまで心配されたのでこの力は恐ろしいと思った。

母の言葉を守るか、この危機を救うか……

次の日大学からの帰り道、俺は商店街をぶらついていた。

すると、頭がキーンと痛んだ。

「なんか起きるのか?嫌な予感がするな、頭痛がする時は嫌なことが起きる合図だったような」

ボソボソと独り言を話したら

「待ちなさい、このドロボー」

遠くの方から女性の張りあげる声が聞こえてきた。

(うわー、絶対こっちに来るな嫌だな)

俺は次のシーンを思い浮かべてみた。

(犯人は凶器をもってるな。誰か刺されるな)

一旦逃げてしまって、不意打ちで取り押さえた方が良いか?それとも普通に逃げるか?どうする?

俺は頭の中でぐるぐると考えていた。

俺は一旦逃げてでも取り押さえることにしようとした。

(電柱の陰に隠れて、様子を見てからにしよう)

傍に合った電柱に隠れた。

痛い

ゆっくりと後ろを振り向くと

背後から脇腹を刺されていた。

「おえ」

吐いた血が薄黒かった。

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ニュース速報

【連続殺人により、三人が刺された。なお、犯行はグループによるもの。

近くの大学に通う大学生が刺された。他は身元確認中】

研究室のテレビを見て、薄黄緑色の長い髪のした研究者は、ため息を付いた。

お終い

※この物語はフィクションです。